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2014-09-23

大盛況の神戸メッセ!出展報告②


はいどーもです。今回は車体編ということで、車体の方を少し細かくご説明していきましょう!

まずは、一番目に留まるフロントのタンク周りですね。今回のコンセプトは「圧縮空気を両タンクに詰め込んで、それらをメインのピストンタンクの両側に少しずつ送りだす」というイメージで、製作しております。左右に張り出すタンクや、ピストンタンク、また中央の真鍮タンクの全てを板金製作しました。これらは複雑なRで設計されているのですが、鉄や真鍮などの本物の金属をそのまま使用することにより、触れた感触や質感をしっかりと強調させることができ、見てくださる方々にインパクトを与えます。タンク類をつなぐ配管も本物の銅管を使用することにより、配管らしさを強調しております。

このタンク周りでは、黒木テック工業の様々な材質を使用した板金技術と、組み立て技術をアピールしています。一見何気なくカタチになっているのですが、フレームやタンクなどが様々な角度で取り付けられていることによって、見る人に違和感を与えず、いかにも動き出しそうな雰囲気を与えております。


次にピストン部になります。ここは、デザイナーさんに指示されなかったところで、自分でこんな風になったらかっこいいなと思って設計した部分になります。この部分を設計するにあたって、蒸気機関車の構造をいろいろ勉強しました。蒸気機関車ってすごいんですよね。機械式リンクで全てを一つにしているのが圧巻です。
このピストンの前後運動を、リアホイールの回転運動に変える、一般的なリンク構造なのですが、ここの”芯出し”のための設計が一番苦労しました。動いてしまえばそんな苦労は見えないので、少し寂しいところです。笑 単純な試作なら、一度作ってだめなら寸法修正してもう一度作ればよいのですが、”いっぴんもん”を製作するのは、溶接ひずみや製作上の誤差などを考慮しながら、できるだけ様々な事態に対応できるように設計・製作します。”いっぴんもん”つくるのに、”にひんもん”つくってたら話にならないですからね。


ここが前周りのタンク類と同じく大きな目立ちポイントになるリアのハンマー部です。ピストンからつながっているメインロッドが、リアのピンに接続され、その対象に重量配分調整用のウエイトがあります。このホイールを見て「これ機関車のやつやな!」とお声掛けしてくださったのは、やはり年配の方が多く、目を凝らして見学されていたのが印象に残っています。スムーズにホイールが回るので、「これ動くんか?」と質問されることが一番多かったです。この動きが仮にぎこちなかったら、「動くんかな?」と思う前に「これは動かんやろうな」と思って質問もされないでしょうからね。ちゃんとスムーズに動くように作ってよかったなと思いました。


最後に、車体を正面または真後から見たときのインパクトを大事にしましたので、ご紹介します。見ていただくとわかると思いますが、「細い!」ですよね。それにより、2つのタンクを強調させることができ、また「何これ!?」と現存するオートバイとは違うインパクトを与えることができ、その興味を引きつけることができました。なかなか他には見ない後ろ姿だと思います。

これを見て、どんなリアクションをしてくれるのが一番うれしいかと聞かれれば、それはやっぱり”笑ってくれる人”が一番ですね。単純に「うわー!すげー!何これー!」って。

私たちの物作りで一番何が大事なのかって、お客様によろこんでもらうことはもちろんなのですが、作る側もそれと同じくらい物作りを楽しむことも大事なことだと思います。これからも、社員一同ものづくりに愛を込めてたのしくきっちり仕事をこなしていきたいと思います。